スタコラ:2023-08-07

国会議員の研修騒動

2023-08-07
高尾

私が研修の会社をやっていることで今回の「自民党女性局のパリ研修の炎上」について、メディアの方 2 名から「研修ってどんなことをやるんですか?」「研修ってどんな効果があるんですか?」と問合せがありました。

研修とは様々な講座やプログラムを通じて、現在の仕事や役割に必要な知識・スキルを現状把握しながら習得していくことです。
ここで大事なことは研修後に学んだことを実践して研修効果を継続することです。
一回きりの研修では、人間の忘れっぽい性質上、効果の継続が期待できないからです。

研修は「研いで修める」と書きます。
研ぐとは「刃物を砥石などこすってよく切れるようにすること」です。
包丁は定期的に研がないと使い物になりませんよね。ということで研修も定期的で連続的なものが必要です。

という研修の構造をお伝えしたところで以下の研修例をみてみましょう。

「コミュニケーションスキルの向上に学ぶ」というお題の研修を行う時、
私は
「コミュニケーションってどんなこと・ものですか?」
「コミュニケーションスキルってどんなスキルですか?」
「コミュニケーションスキルをうまく発揮できている人、できていない人ってどう違いますか?」
などのようなことを質問し、グループディスカッションを通して受講者の方々で考えて共有してもらいます。

ここでの「コミュニケーション」ってどんなものですか?
コミュニケーションとは「情報の共有(伝達)」です。
そこには自分と他者がいます。
そのため「自分が言いたいことをうまく伝え、相手の言いたいことをうまく理解する」ことが求められます。
そこで意見の合致に喜んだり、意見の相違にムッとしたり悲しんだり怒ったり…。
という情報のやり取りにおいて一番大切なことは「相手の立場に立つこと」です。
さてやっと本題に来ました(笑)。

今回の自民党女性局のパリ研修の炎上(この詳細内容は別途ネット検索ください)については、自分がアップした情報(画像コメント)を ①相手(誰)が ②どのように見て ③どう感じるか、が欠落している、って点ですね。
パリ研修は、
① SNSを見た人が
② 国会議員が研修に行っているパリで楽しんでいる多くの画像を見て
③ ちゃんと研修してるの?と疑問や怒りが生まれる
→ 国会議員という立場の人の画像ではない
→ 見た人が疑問や怒りのクレームコメントをアップ
→ 国会議員が否定コメントをアップ
→ 炎上
てな流れですね。

SNSでの炎上パターンは、見る側のケアがないまま自己満足の情報アップがほとんど。
国会議員の立場を考えたらSNSで自分たちどう見せればいいか、というか見せるべきか、の配慮の欠如です。
相手のことを考えていない行為ですね。
ちょっと考えたらこれはザンネンな結果100%となる、と分るはずです。

てなことを研修のことを聞かれて炎上の構造と対策を伝えてあらためて考えてみました。
みなさんもいろいろなSNSを使われていると思いますが、ちょっと見る側に立ってアップすれば心地良いコミュニケーションがとりやすくなると思いますよ。

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