映画観てある記:第128回

見知らぬ国で

監督:キム・ドンヒョン
出演:パク・インス
チェ・ヒジン
クァン・ス
2009年 韓国

脱北者は、韓国社会に適応するため政府機関の「ハナ院」というところで教育を受けた後、住居と生活費を支給され社会にとけ込んでいく…。
本作品は、脱北者が韓国社会でどのように暮らしているかが分かる興味深い作品だけでなく、韓国における外国人労働者や、日本でも行われている海外から花嫁をもらう仕組みなど、様々な問題も描かれている。

物語は、脱北者のジヌクが「ハナ院」を出て高層マンションの一室に入居するが、買い物にでかけて迷ってしまいそのあげく、朝になってやっと部屋に帰る始末…。
ジヌクは、プサンに住む同じ脱北者仲間に会いに行こうとする。
そしてバスの中で不法入国のベトナム人のティンユンと出会い、一緒に恋人のイエンを探してやるのだが、イエンはすでに結婚して妊娠していた。
失望して泣きじゃくるティンユンをモーテルに泊まって慰めるジヌクだったが…。

言葉が通じない二人の会話で、ジヌクが本当に泣きたいのは俺なのにと、泣きながら過去を話すシーンが、とても悲しくせつないもので強く印象に残った。

見知らぬ国で

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