映画観てある記:第38回

東京原発

監督:山川 元
出演:役所広司
段田安剛
岸部一徳
2004年 ザナドゥー

3・11以来「原発問題」について、国民に感心が深まっている中、この映画は、「原発問題」をあらためて真正面から捉え問題を提起している。

物語は、東京都知事(役所広司)が「東京に原発を誘致したい」という事で会議に諮られる。 “都の財政危機の改善をはかる為”とする提案理由から話が進んでいくが、様々な角度から論議され、賛成・反対の意見が交わされ、次第に都知事の提案目的が明らかになっていく。
同時に物語は、東京に危機が迫って行く意外な方向へと進んでいくのであった。

核のゴミの最終処分が出来ない状況から「原発推進」がすすめられてきた事は、推進担当者の無責任振りが明らかであるといえよう。
今、ひとりでも多くの人達にぜひ観てもらいたい映画である。

東京原発

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