映画観てある記:第25回

大鹿村騒動記

監督:阪本 順治
出演:原田 芳雄
大楠 道代
岸部 一徳
2011年 東映

名優、故・原田芳雄が、長野県大鹿村の大磧神社で開催されている「大鹿歌舞伎」を題材にした映画をどうしても撮りたかった物語である。

大鹿村でシカ料理店を営む初老の男・風祭善(原田芳雄)は、300年以上の歴史をもつ村歌舞伎の花形役者だ。
だが、実生活では女房に逃げられ、あわれ独り身をかこっていた。
そんなある日、公演を5日後に控えた折も折り、18年前に駆け落ちした女房・貴子(大楠道代)と幼馴染の治(岸部一徳)が帰ってくる。 そこから騒動になっていく…。

阪本監督は、この映画を2週間で撮り終えたそうだが、2ヶ月ぐらいに長く感じたと語っている。
映画の中で出てくる「ディア・イーター」の店は、現在も営業しているそうだ。
映画のラスト(小渋橋)で原田芳雄は、娘と最初で最後の共演をしている。

大鹿村騒動記

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