映画観てある記：第16回

人類が科学技術により老いを克服した近未来。
両親も兄弟姉妹も友人や同僚も、すべて人間の外見が２５歳という社会では、時間が唯一の通貨となっていた。
２５歳になった瞬間に左腕に刻まれたボディ・クロックが作動して死へのカウントダウンを始めてしまう。
そんなこの世界は、死と隣り合わせの「スラムゾーン」と、永遠の命を享受する「富裕ゾーン」に別れていた。
こんな世界の謎に一人で挑む「スラムゾーン」の青年と、その男に惹かれていく大富豪の娘。
物語の展開は、この二人が時間監視局員（タイム・キーパー）の追跡と余命のカウントダウンから逃れ、本当の自由と幸せを手にすることができるのか…。

こんな社会が現実となったら…。
二極化しているといわれる現実社会の近未来像とどこか重なるものを感じる作品である。