スタコラ:2023-06-12

成果をだす方法と重要なコツ

2023-06-12
白水

成果をだす方法と重要なコツを、今から、お話しします。

毎日わたしたちは、ものすごい数の「意思決定」に追われています。
仕事はもちろん、朝、着ていく服を選び、お昼ごはんを何を食べるか考え買い物にでかけて夕飯を考えます。
ノーベル賞をとった行動科学のダニエル・カーネマンは
「人は、ほとんど『システム1』で判断している」
と、言っています。
どういうことかというと、
『システム1』=直感・感情的、
『システム2』=熟考・論理的
という2つのシステムを人はそのときどきでつかいわけています。
しかしながらわたしたちは忙しすぎるのでほとんどを『システム1』で判断してしまう…らしいのです。
つまり、わたしたちの行動は実は、ほとんど深く考えずに無意識な意思決定で決めている、ってことですね。
これが、なかなか成果がでない理由です。
つまり、無意識にいつもと同じ、うまくいかない行動を選択してしまっているってことなんです。

それならば毎回がんばっていちいち意識的に論理的に考えたらよい行動がとれるのでしょうか?
実は、それはできません。
なんと、わたしたちの意思決定の「1日の回数」は限界があるんです。
1日の回数が決まってるんですよー。
1日にちゃんと考えられる数には限りがあるってことなんです。
つまり、わたしたちはそもそも、無意識に成果がでない行動をとりがち。
しかも、意識的に何かを選択しようとすると食事やら、買い物やら、その他なんやらで1日に決められた「意思決定の数」をつかってしまう、という状態なわけです。

困った…。
どうしたらいいのか?
1つの方法として
「日常の意思決定の数を減らして、成果をだすためにキープしておく」
という方法があります。
例えば、同じ服を何着も買って、毎日同じ服を着る(Apple 社のスティーブ・ジョブズがやってましたね)、毎日、お昼ごはんは、食堂の日替わり定食にするなど、アタマを使わなくてすむようにします。
しかし、これは非常に難しいことがわかっています。
現実的には、ジョブズのような有名人でないので同じ服を着続けることはかえって大変です。
日替わり定食以外にも、おもわず目移りして結局「意思決定の数」を消費してしまいます。

そこで逆に「無意識的にくりかえす『ルーチン行動』を成果のあがる行動にどんどんつくり変えていく」という方法をとってみます。
つまり、無意識に自動的にとる行動が成果につながるようにデザインしていくというようにしてみます。
そして、これには「重要なコツ」があるんです。

例えば、ブログを書くという行動。
これは
① 何を書くか考える
② パソコンに向かって書く
③ 写真や全体を修正してアップ
というステップを無意識にしています。
だから、よいブログを書くには「① 何を書くか考える」このステップを別のやり方にかえて、自分で考えるのではなく毎回、上手な人を参考にしようとか考えてしまいます。
つまりステップはそのままにしてやり方を変えようとするわけです。
これがうまくいかない原因なんです。

無意識に順番は、そのままにしていてやることを変えようとしてしまいます。
やることを変えるのは1番あと、です。
まずは、①②③の「順番」が本当に正しいのか考えることなんです。
順番を変えるだけなら労力は同じですよね?
実は最初に「写真」から決めたほうがいいのかもしれません。
もっと細かく見直して「タイトル」から決めたほうがいいのかもしれません。
ルーチンの順番を考えなおす必要があるんです。
これが「重要なコツ」なんですよ。

なかなか成果がでない理由は、成果をだすための行動を意思決定しないといけない行動にしているから。
意思決定の数は1日に決まっていてわたしたちは日常的に消費してしまう。
意思決定数を減らそうとおもってもなかなか難しい。
ならば、無意識のルーチン行動を成果がでるようにつくりかえてみる。
つくりかえるときには、まずは「順番」から入れ替えてみる。方法を変えるのは1番あと。
というお話でした。
ぜひ、ためしてみてください。
それでは、また次回!

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