スタコラ:2023-04-17

楽しむ姿に感動した WBC

2023-04-17
高尾

完全優勝で様々なドラマがあった WBC、みなさん見ていましたか?
私は小学校からずっと野球をやってきた野球小僧なので、毎試合TVの前で正座しながら声を出して応援し、時に握りこぶし、時に拍手、時に涙しガッツポーズをやって見ていました。
今回の WBC は大谷選手のため大会だったと言われるぐらい MVP を獲得した大谷選手がメディアの中心でしたが、この 20 年ぐらい WBC に参加してきた選手に今回大きな変化を感じました。
それは選手の言葉です。

振り返ると 2003 年長嶋茂雄氏に始まり、その後の監督は中畑清氏(代行)、王貞治氏、星野仙一氏、原辰徳氏、山本浩二氏、小久保裕紀氏、稲葉篤紀氏、そして栗山英樹氏。
皆さん選手時代の記録が素晴らしくカリスマ的タイプが多いですが、栗山氏はヤクルトに入ったものの 2 年目でメニエール病を患い選手として大きな数字を残せず引退後 TV キャスターを経て日本ハムの監督を長年やってこられた経験で栗山氏なりのリーダーシップを発揮されてきました。 そのリーダーシップのおかげもありますが、何人もの選手の言葉にその変化が表れています。
・ダルビッシュ有投手
「本当にうれしい。楽しく野球をしているところを、ファンの方々に見てもらうことがすごく大事だと思っていた。結果もついてきて、本当に良かった」
・大谷翔平選手
「負けたら終わりですし、相手の選手も、素晴らしいプレーしたりとか、多かったと思うんで、なかなかもどかしい展開でしたけど。まあ、こんなゲームができるのは人生の中でも関わることないですし、本当に楽しいゲームでした」
・山田哲人内野手
「みんなと楽しく野球ができた」

あわせて印象的だったのが選手たちの笑顔ですね。
これまではベンチを見ると「日の丸を背負ってる」感ありありで笑顔なんてない感じでしたが、今回は違っていました。
勝っている時はもちろん負けていても選手の表情が本当ににこやかでした。

野球を楽しんでいる、と。
今回は違うと感じたのは私だけではないと思います。

戦いは勝たなければなりません。
しかしその「勝利」に結びつけるために「何をしなければならないか」から「何がしたいか」につながり、野球を心から楽しんでいる選手たちの姿に多くの人が感動したのではないでしょうか。

そんなことを思いながら NPB や MLB を見て球春を感じるこのごろです。

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