スタコラ:2021-08-30

黙ってはいられない

2021-08-30
大隈信夫

熊「ご隠居、元気ですかい」
ご隠居「熊さん。どうしたんだい」
熊「いやあね、コロナ、一体どうなってるんですかね」
ご隠居「そうだね。緊急事態宣言が出っぱなしで、新規感染者が1日2万人を超え、重症者が2千人を超えている」
熊「でも、東京の新規感染者数が減っているんですかねぇ」
ご隠居「それは、濃厚接触者を追えなくなって検査数が減っていることで減少している。そのために検査した人の感染率が20%を超えている」
熊「へぇー、東京の全人口で見ると、えーと…」
ご隠居「東京都の人口が1400万人を超えているから、それだと280万人以上が感染していることになる」
熊「へー、すごい人数になるんですねぇ」
ご隠居「発表がいい加減だと言う感染症の専門家もいるし、東京都医師会長は、“感染者の急増に医療体制が追いつかない” 医療崩壊の状況が生まれているとも言っている」
熊「でも、“ピークを越えて” 明るさが見えてきたといっている人がいる…」
ご隠居「馬鹿をいっちゃいけない」
熊「いやいや、ご隠居に怒られたが、あっしが言っているわけじゃなく菅首相が言っている」
ご隠居「政府は、“安全安心” を繰り返し、実際には、感染爆発ともいえる状況で、重症者も2000人を超えて増え続けている。入院できない自宅療養者が10万人を超え、自宅で亡くなる方が相次いでいる」
熊「すごいことになっていますねぇ」
ご隠居「政府は、感染を抑えるために居酒屋に “酒を提供するな” “人流を押さえる必要がある” と国民には自粛を求めながら、オリンピック、パラリンピックをやる。さらに、パラリンピックは無観客開催といいながら、児童生徒を動員している」
熊「そう、その観戦が感染を広げると心配している親御さんがいる」
ご隠居「しかも、“災害時だから自分の身は自分で守れ” と “自己責任” 論を振りかざし、押しつけてきている」
熊「そうですね。首相の会見は “他人ごと” で心が感じられない。“自分の責任” をいうなら首相こそ責任を取るべきだ」
ご隠居「そうだ。熊さんよく言った。それが、多くの国民の気持ちだ。内閣の支持率が20%台まで下がっていることにも表われている」
熊「ご隠居に褒められた。そういえば、国会も開かれていないですね」
ご隠居「そうだ。こんな大事な時に、国会も開かず、保身のために自民党の総裁選をやるという」
熊「そうですね。ひどい話ですよね」
ご隠居「コロナ感染症を終息させるためには、PCR検査の徹底など科学的な手法が必要だが、それもやらない。今の政権は、専門家の提言にも耳を貸さず、国民の意見など眼中にない」
熊「それが、大きな問題ですね」
ご隠居「10月には総選挙が実施される。主権者である国民が、国の進路を決定できる絶好の機会だ。しっかりした目で選択を誤らないようにしたいものだ」
熊「そうですね」

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