スタコラ:2014-04-28

相手に直接的な敬意を表現する「です・ます」

2014-04-28
新開

お世話になっている専門学校で、「新入生のためのビジネスマナー」という3時間の授業を担当させていただきました。 ベトナムからの留学生 20 数名と日本人の学生 30 数名というグローバルなメンバーです。

「今年の留学生は、日本語のリスニングはできる学生ばかりなので普通に授業を進めてください」と言われていました。
その通りで、授業はスムーズに進み、3 時間の講義の最後が敬語に関する内容だったのですが、敬語の変換では、すべての答えを留学生が答えてくれるという状況です。
食べるの尊敬語はmesiagarimasu、謙譲語はitadakimasu見るの尊敬語はgoranninarimasu、謙譲語はhaikenshimasuと「Excellent!」と言いたくなる答えでした。 「もう少し勉強しなければ」と感じた日本人学生もいたかもしれませんね。

敬語の変換では、食べるなので召し上がるいただく見るなのでご覧になる拝見するとこたえる人が多いのですが、留学生の答えには<ます>がつけられていて、これには、相手に敬意を表す直接的な表現である丁寧語の大切さを感じさせられました。
召し上がります。いただきます。ご覧になります。拝見します。ということで、<ます>は丁寧さを増しますね。

先日、お見舞いに行った病院で、職員の方がご高齢の入院患者の方に「熱、はかった?」と言っている場面に居合わせました。 なんだか違和感があり、「熱は、はかりましたか?」と、どうして言わないのかなと思いました。
それだけのことなのですが、その病院の丁寧さや患者の方を大切にする気持ちが少ないのではないかという思いにまで至りました。

今年の新入生には、「…です。…ます。」という表現をしっかり身につけて欲しいと感じました。

スタコラ一覧