スタコラ:2006-01-10

「団塊の世代」の一員

2006-01-10
大隈

私は「団塊の世代」といわれる一員である。新たな年を迎え、今年58歳になる。
この「団塊の世代」とは、一般的には1947年から49年生まれの約800万人をさしている。

この「団塊の世代」は、生まれたときから、過酷な競争を運命付けられ、戦後の貧困の中での生存競争、受験戦争、社会にでての出世競争など、否応なく強いられてきた。
この「団塊の世代」がいよいよ定年を迎える。
この「大量退職」による「技術・技能の承継」や「年金制度」、「退職手続き」や「退職金問題」などの影響についてさまざまに論議されている。

この間、65歳までの段階的な年金受給年齢の引き上げ、定年延長・継続雇用制度などの措置がとられている。
企業適格年金制度の破綻につづき、「医療福祉機構の退職共済制度の行き詰まり」など、公的年金制度に続き準公的な共済制度の行き詰まりが予測される事態や退職金原資の確保など、中小企業における「退職金問題」などの解決はこれからの課題となっているところも多い。
順調に定年を迎えることができた者はまだ幸せだといえるかもしれない。経済の低(マイナス)成長期に吹荒れたなリストラによってさらに過酷な事態となった者もいる。

「団塊の世代」は「受難の世代」ともいえるが、今進行している事態は「団塊の世代」の受難とだけは、言い切れない課題なのかもしれない。

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